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強い男になりたい 

その昔、某巨大掲示板で自分の練習したサックスの音をアップする自称初心者がいた。
「意見をください」という。その板の奴らは針小棒大に不備を論い心無い批評を繰り返した
それで次の日、また同じヤツが「ご意見を元に練習してきた」といってまた録音をアップしてきた。
周りのヤツラは懲りないヤツだと、さらに心無く罵る。

次の日も、次の日もそいつは
「ご意見ありがとうございました。練習してきました。ご意見をください。」
といって音源をアップし続けた。

ボクはそれをずっと見ていた。
意見という名の辛辣な、モノによっては謂れの無い文字通り心無い罵声に耐え、
次の日も次の日も公園で録音した自分の音をアップし続ける、その様を。

いつもそいつは、どんなに心無い言葉にも次の日には
「ありがとうございました」と言って、それを練習してくる。
自分は何も知りません。ここにいる皆さんのご意見をください。とだけ言うんだ。

もう途中でよっぽど
「ここの奴らは真面目に意見しているんじゃない、キミをからかっているだけなんだ」
と書き込もうとした。でもそれはしなかった。
当の本人がそんなことは分かっていて、その上でなお、次の日も次の日も録音をアップし続けていた。

ぼくは強烈に感動し、自分を省みて何と矮小かと憤った。
その掲示板はもう見ていない。
彼の行く末も知らない。ただあの事実だけは心にしっかり留めている。

だいたい7~8年ほど前のことだろうから、
もしかすれば彼は「誰か」になっているかも知れない、とふと思った。

そのころの「彼」はお世辞にも上手ではなかった。
その段階の自分の録音物をあの心無き巨大掲示板で晒そうという勇気。
もちろん自分の本名を添えているわけではないが。。

何百人が、心無いコメントをしてくるに違いなかろう。
されど、万に一つでもアドバイスをもらえるかもしれない。
さらに彼はそれらの心無いコメントの一つ一つにも真剣に真面目に礼を返すのだ。

「彼」はもしサックス奏者となっていなかったとしても、違う「何か」に充分になれるだろう。
ボクに足りないものは何か、彼は教えてくれた気がする。
そして彼のことを思い出すたびに心で拍手を送り、自分に問いかけるようにしている。
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thread: 音楽

janre: 音楽

Posted on 2012/05/20 Sun. 01:19  edit  |  tb: --  cm: -- 

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