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チカラの行く末。 

この2,3日、同じことを考えているので日記に書く。

若い時のボクは、俄然「チカラで押すタイプ」の演奏家だった。
こう書くと、「いまでもそうやんけ」と叱られそうだが、事実若いときはそれしか知らなかった。

また、当時の周囲はそれでよかったのだろう。あくまで周囲は。
20歳そこそこのガキがテナーを吹いていて、それが顔が真っ赤にして
無心に吹き散らかす様は大人が見るとかわいく見えるものだったかもしれない。

チカラで押せば押すほど、「いいぞ!もっとやれ!」と声が飛ぶ。
だから、それでいいのか、と思った。

いや、無理やりそう思おうとしたのだろう。
ほかに何の取り柄もなかったのであるからして。

心のどこかでは、このままじゃいけない、本質から離れている、と悩んでいた。
でももう遅い。

それからしばらくして、技術に走った。
ボクには持論があった。
「技術は若いうちにしか身につかない。いま身に着けないと後で後悔する」
語弊があるといけないから釈明しておくと、ここでいう技術というのは
趣味でサクソフォーンを楽しもうというようなレベルのものではない。
GRPレーベルのスーパープレイヤー達のような、超人的な技術である。
そのような技術は、子供のころから必死に訓練を続けたうちのさらに一握りの
人間にしか身につかないとわかっているからこそ、ボクは余計に焦った。


しかし周囲は、すでにあのプレイを脳裏に刻んでいて、
いつもの強引なプレイをボクに要求する。
技術などというものは一朝一夕にしてモノにできるものではないので
(結果的にやむを得ず)中途半端なまねをすると叱られてしまう。
「オマエ、手ェ抜いとんか!」と。

それからも苦悩は続く。
自分の身に着けたい奏法を研究し、それを発表するときがきても
もはや「君らしくない」と一蹴される日が続いた。


ジレンマ。


葛藤。


ずっとその中で自分の音楽を探し続けた。

今ではどうだろう。
どのように皆さんの目に映っているのだろう。

「ジャムセッションは実験の場」だと思っている。
ジャムセッションでお見せしている姿はボクのほんの一部分に過ぎない。
少なくとも自分ではそう思っている。

苦悩はもちろんまだ続いているし、おそらくそこから開放される日なんか来ない。

いろんな奏法がある。
でもそれは本来自分のなかが音楽で満たされたあと、
からだのなかに閉じ込めておけなくなって仕方がなく
ボクの口から マウスピースを通じて体の外にこぼれたものがそうなのであって、
「さぁどのように吹こう」という悩みはこれからおそらくもうない。



自分のなかに音楽を満たすことさえできれば、それらは意識的な取捨選択ではなく
オートマチックに表現していくことができる。

つい先日のこと、あたらしい一人のパートナーを得た。
ずっと前からすばらしいと思っていたピアニスト。いや、ピアニストではなく音楽家。
彼女の魂が削れて音になって、それが体から溢れて音楽になるところを見た。

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category: 書き物

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janre: 音楽

Posted on 2012/02/04 Sat. 01:27  edit  |  tb: --  cm: -- 

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