03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 05

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

Posted on --/--/-- --. --:--  edit  |  tb: --  cm: -- 

盗み 

えらく物騒なタイトルで脅かせて申し訳ない。

我が父は着物の職人である。
いかにも京都らしい職業だがその実はまさに斜陽というほかない。

それでもたったひとり、もとはにぎやかであったという工場で今日も着物を紡いでいる。

父だけではない

叔母は西陣織、叔父は型紙友禅
母もミシンで着物の帯等に刺繍をする内職をしていた。

その父も最初は社長の運転手として入社したそうだ

時代が高度成長期を迎え次第に工場が忙しくなり工員として修行に入ったようだ。

ものいわぬ父ゆえに細かなことは話したこともないが、現代の多くの職場のように「教える」といった教育は少なかったようだ。

程度の差はあれども下働きの合間に先輩の職人の業を目で見て盗み、終業後に練習をするといった体であったのであろう。




先日生徒たちの発表会があり、とある生徒のアドリブを鑑賞した。

この生徒はまだ本格的にアドリブを教えるに至っていない
さりながら、発表会でアドリブを含む演奏に挑戦したいという。

その心意気やよし、と準備にかかるもなかなか要領をえず、さりとてアドリブだけにレッスンを集中させるわけにもいかず。正直ハラハラが続いていた

そして当日を迎えることになる。


門前の小僧とはこの事か。

ろくに教えてもいないのに、しっかりと吹ききったものである。

職人の業には教えられるものとそうでないものがある。
職人も意地が悪くて教えないのではない。

しっかりと業を盗むことを忘れなかった彼女に、心から拍手をおくりたい。

そしてその事を思い出させてくれたことに感謝している。
スポンサーサイト

category: 書き物

thread: LIVE、イベント

janre: 音楽

Posted on 2012/01/18 Wed. 22:45  edit  |  tb: --  cm: -- 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。