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~初心者のためのアドリブに必要な理論~  

~初心者のためのアドリブに必要な理論~



■1
まず、課題曲は下記となります。
ソロパフォーマンスのある箇所はソロは3分42秒あたり




また、ボクの実演はここで聞けます。
・曲開始が18:30くらい。ソロパフォーマンスは22:20から。(プラスチックアルトを使用したボクのパフォーマンスは25:10ほどから)




■2
まずアドリブをとるにはコードが要ります。
沖縄ではコードが分かりませんでしたが、
自分のパートに書いてあるのがルート(根音)だと信じて、
あとはゲネで響きを確認して「えいやっ」でソロ取りました。

ただ、聞いた限りダイアトニックコード(調性から外れない)に徹しているのではないかと思いますので、そのつもりで書きます。適宜修正します。

アドリブのお勉強は主にジャズを主体として発展してきました。
そこでは主に英語を使用します。
できる限り、日本語、その他表記を添えるよう心がけます。


問題の箇所の調性(key)はKey Of Eb(Es Dur/変ホ長調)です。
ご自分の楽器に応じて読み替えてください。

まずはソロの8小節のみをアナライズ・・・の前に仮定のコードを記します。

コントラバスの譜面から読み取れるのはルート(root/根音)です。

Ab |G |F |Bb |
C |G |F |Bb |

ここから、ルートの上にある音を推察します。

AbM7 |Gm7 |Fm7 |Bb7 |
Cm7 |Gm7 |Fm7 |Bb7 |

おそらく、こうではないかと思います。
何故か、というと調性(Eb Major Key)から外れた音が聞こえてこなかったからです。
その場合、オンベース(分数コード)にさえなってさえいなければ
自然に積み重なった音の配列にコード名をつけるとこうなります。




■3
調性の中で、ディグリーを求めます。
ディグリーとは、音程を数字で表したものだと思ってください。

ドレミファソラシド、を
12345671とかぞえます。表記には
I II III IV V VI VII を使います。

では先ほどのコードはどうなるのか、というと、
IVM7 | IIIm7 | IIm7 | V7 |
VIm7 | IIIm7 | IIm7 | V7 |


となります。

なんでこんな話をしているかというと。

実音でずっと講釈しますが、最期はご自分の楽器のキーに治していただきます。
その際に、ディグリーで求めておけばどんなキーにも一瞬で移調できるためです。

例として、テナー奏者の場合、
テナーはBb楽器ですね

AirwaysはEb Major Keyです。
テナーで吹けばF Major Keyです。

F Major Keyは、
ファソラシbドレミファですね。

これをディグリーに置き換えます。
あとは逆を求めれば、
IVM7 = IVは4つ目だからシb = シbは英語でBb = BbM7であることが分かります。



■4
さて、では次にコードの読み方ですが・・・

コードっていうと、その場を支配している音のかたまりです。

ドミソシ、とか一斉に鳴らすから和音がでて、
みなさんもそのうちの一端をいつも吹いているわけです。

言い方の差はあれども、これを知らんままでは、
それまでの音楽にとどまります。

臨時記号が出てきたときに、なんで変化しなければならんのか
ここでやっと分かります。

つまり今までは作曲家の真意を知らんまま吹いていた、と認識していただいてそう遠くないかと思います。

コードには土台になる音があります。
それを根音(ルート)といいます。

基本は、そのルートから3度ずつ上の音程の音を足していけば、コードが出来上がります。
闇雲に作ってつなげても曲にはなりません。(なるかもしれません)

ここで音程についても述べなければなりませんね。

二つの音があって、その音の高さを比べて、何度、と呼んでいます。

ドとドは、 完全1度(おなじ音、ということ)
ドとレは、 長2度
ドとミは、 長3度
ドとファは、 完全4度
ドとソは、 完全5度
ドとラは、 長6度
ドとシは、 長7度
ドと上のドは 完全8度(1オクターブとも言う)

まだ、ありますね

ドとレbは、短2度
ドとミbは、短3度
ドとソbは、減5度(増4度)
ドとラbは、短6度
ドとシbは、短7度

他にもありますが、こんなものでOKです。


■5
3度ずつ、ということは、長三度か短三度かの別があるわけで、
その組み合わせによってサウンドが異なります。

三和音は以下の4つのみ。

ドミソ CEG -ドとミは長三度、ミとソは短三度

>Cと書き、Cメジャーと読む

ドミbソ CEbG -ドとミbは短三度、ミbとソは長三度

>Cmと書き、Cマイナーと読む

ドミソ# CEG# -ドとミは長三度、ミとソ#は長三度

>Caugとか、C+と書き、Cオーギュメントと読む

ドミbソb CEbGb -ドとミbは短三度、ミbとソbは短三度

>Cdimと書き、Cディミニッシュと読む


さて、その上にもうひとつ音を乗っけると・・・いっぱい種類ができますね。

今回関係の無いタイプを省きます。



ドミソシ CEGB -メジャーコードの上に長7度のシが乗ります。

>CM7と書き、Cメジャーセブンと読みます。

ドミbソシb CEbGBb -マイナーコードの上に短7度のシbが乗ります。

>Cm7と書き、Cマイナーセブンと読みます。

ドミソシb CEGBb -メジャーコードの上に短7度のシbが乗ります。

>C7と書き、Cセブン(ス)と読みます。


たったの3種類ですね!





■6
さらに、ファンクション(機能)を調べます。

コードには、機能があります。

このコードを弾いたら、このままじゃ終われないとか、あるいはもう終わるしかないとか、そんなのです。

まず、ある曲があります。
C Major Key でかかれています。
ドレミファソラシドですね。

先ほどのディグリーというのがありましたね。
I II III IV V VI VII

この上に、3度ずつドレミファソラシドを乗せていきましょう。


7度:シ ド レ ミ ファ ソ ラ
5度:ソ ラ シ ド レ ミ ファ
3度:ミ ファソ ラ シ ド レ
1度:ド レ ミ ファ ソ ラ シ
DN :I II III IV V VI VI

※縦線をあわせたいので1度と書きましたが、根音のことです。
※DNとはディグリーネームの略です。

これで7つのコードができました。
それぞれ、正式に書き換えてみましょう。

CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7(b5)
DN :IM7 IIm7 IIIm7 IVM7 V7 VIm7 VIm7(b5)

7つ目に変なのがいますが、知らなくていいです。

こいつら7つのコードには○m7が3つもいたり○M7がふたつもいます。
でもそれらに持たされた機能が違います。

機能は大きく分けて次の三つ
トニック = T とあらわす
ドミナント = D とあらわす
サブドミナント = SD とあらわす

ちなみにサブドミナントマイナー=SDMというのもいますが、それは今回要りません。

では機能を振り分けて見ます。


T =IM7
D =V7
SD =IVM7

なんです。コレは決まっているのです。

でもまだ3つしか機能が決まっていませんね。
のこりは、T、D、SDの代理として働きます。

IM7 T
IIm7 SD代理
IIIm7 T代理
IVM7 SD
V7 D
VIm7 T代理
VIIm7(b5) D代理

となっています。



■7
コードを時間差で順番に鳴らして、曲は進行していきます。

JSバッハの時代からずっとそうなんです。
ちなみにその前のことは知りません。

ではどんな順番でも良いのかというと、そうでもありません。

決まりがあって、

まずTとT代理とかは

T > T代理 はあってもその逆は無い
SD > SD代理 はあってもその逆は無い
Dもおなじです。

そして、

T > D はある
T > SD はある
SD > T はある
SD > D はある
D > T はある
D > SD はない。

これが決まりです。








■8
すごく大雑把にいきます。

T は音楽が終わるところ「静」
D は終わりに向かうところ「動」
SD は終わりを準備するところ「序動」、と解釈してみてください。

先ほどのに当てはめてみます。

T > D は静から動へ
T > SD は静から序動へ
SD > T は序動から静へ
SD > D は序動から動へ
D > T は動から静へ


ではアナライズします。

AbM7 |Gm7 |Fm7 |Bb7 |
Cm7 |Gm7 |Fm7 |Bb7 |

これは、

IVM7 | IIIm7 | IIm7 | V7 |
VIm7 | IIIm7 | IIm7 | V7 |

でしたね。

そうすると、機能別分類してやると

SD | T代理 | SD代理 | D |
T代理 | T代理 | SD代理 | D |


となります。もっとカンタンに書きましょう。

SD | T | SD | D |
T | T | SD | D |

この曲は、こういう音楽の構造なのです。
コレを踏まえて、メロディ作りをやっていく必要があるのです。

さらに、時間軸を分かりやすくするため、改行をやめますね。
序動 | 静 | 序動 | 動 | 静 | 静 | 序動 | 動 |

音楽の運ばせ方のヒントが、ここに隠されています。

3,4,5小節目の序動>動>静 の運びが美しいですね。
最期の6,7,8小節目、静>序動>動ときて、またアタマの序動へ戻ります。








■9
ではそろそろ、どのような音を使うのか、述べましょう

アドリブに使う音に決まりはありません。
自由です。

では、何を基準に音を選んでいるのでしょうか。

それはコードに対する、親和性と、先ほどのコード進行によるところが大きいのです。
コードに対する親和性というのは、ある音が、そのとき鳴っているコードに対して、どんな響きを持つのかを示すものです。
特別な数値などはありません。感覚上のものです。

ありきたりな音楽を求めるならば、コードの構成音そのものを吹いていいでしょう。
でも、コードの構成音だけで音楽を作るのは大変です。
ドミソの間の音(この場合レファラ)にどんな音を選択するのか、考えます。
またそこに意外性を持たせたければ、もっともっと突飛な音でも構わないのですが。


IVM7 | IIIm7 | IIm7 | V7 |
VIm7 | IIIm7 | IIm7 | V7 |

でしたね。

ひとつずつ行きましょう。コードは5種類しかありません。

IVM7
コードの構成音はIV、VI、I、III
間の音は、V、VII、II

IIIm7
コードの構成音はIII、V、VII、II
間の音は、IV、VI、I

IIm7
コードの構成音はIII、V、VII、II
間の音は、IV、VI、I

V7
コードの構成音はV,VII、II、IV
間の音は、VI、I、III

VIm7
コードの構成音はVI、I、III、V
間の音は、VII、II、IV


ずいぶん、単純ですね。
ずっと、ドレミファソラシドと吹いていればいいのでしょうか。
いえ、そうではないです。

アボイドノートといって、サウンドを汚す要素がここに隠されています。
説明は抜きにして、そのアボイドノートを抜いた音列を示します。


IVM7 (リディアン・アボイドなし)
コードの構成音はIV、VI、I、III
間の音は、V、VII、II

IIIm7 (フリジアン・アボイド=b2、b6)
コードの構成音はIII、V、VII、II
間の音は、VI(代用としてIV#、I#)

IIm7 (ドリアン・アボイド=b6)
コードの構成音はIII、V、VII、II
間の音は、IV、VI

V7 (ミクソリディアン・アボイド4))
コードの構成音はV,VII、II、IV
間の音は、VI、III(代用としてI#ほか多数)

VIm7 (エオリアン・アボイドb6)
コードの構成音はVI、I、III、V
間の音は、VII、II(代用としてIV#=ドリアン)

※カッコ内の数字は根音からの音程を示す。





■10

ここまでの内容を、実態に即して治してみます。

ここからはお一人でお願いしたいのですが、
答えをサービスします。

AirwaysはKey Of Eb Major
Bb管(ソプラノ、テナー)だとKey Of F Major

コード進行は、
BbM7 | Am7 | Gm7 | C7 |
Dm7 | Am7 | Gm7 | C7 |

アベイラブルノートスケールは割愛します。

アドリブは基本的に、
ファソラシbドレミを使います。

が、各コードで使ってはいけない(いけないことは無いが望ましくない、濁るので伸ばさないで欲しい)音だけを書きます。

BbM7 (×なし) | Am7(×シb、ファ) | Gm7(×ミ) | C7(ファ) |
Dm7 (×シb) | Am7(×シb、ファ) | Gm7(×ミ) | C7(ファ) |

意外でしょうか。
ファから始まるドレミファソラシドを使うのに、ファを出してはいけないところが多いんです。

ソ、ラ、ド、レはいつでも使えますね。



■11

では大出血でEb管もどうぞ


AirwaysはKey Of Eb Major
Eb管(ニーノ、アルト、バリトン)だとKey Of C Major

コード進行は、
FM7 | Em7 | Dm7 | G7 |
Am7 | Em7 | Dm7 | G7 |

アベイラブルノートスケールは割愛します。

アドリブは基本的に、
ドレミファソラシドを使います。

が、各コードで使ってはいけない(いけないことは無いが望ましくない、濁るので伸ばさないで欲しい)音だけを書きます。

FM7(×なし) | Em7(×ファ、ド) | Dm7(×シ) | G7(×ド) |
Am7(×ファ) | Em7(×ファ、ド) | Dm7(×シ) | G7(×ド) |

レ、ミ、ソ、ラはいつでも使えますね。




■12
さて、ここに書いたのは「音を外さなくて済む方法」です。
コレに終始すると、何の刺激もありません。

つまり、野菜を煮るのに調味料が入っていない状態です。
食えますが、何も味はありません。素材の味だけですね。

実際の演奏では、「どれだけ音を外すのか」というさじ加減が、名演を生みます。
作曲でもそうです。

沖縄でのプラスチックアルトでのソロ、ボクは最期にドの#を伸ばしました。
コードはG7ですから、ソラシ・レミファソの音列を使えと書きましたが、ドの#を思いっきり伸ばしています。
このサウンドがG7(#11)という響きです。

スケールで言うとリディアンフラットセブンスになります。

でも演奏中はそのような思考回路は断っています。もともとコード譜をもらっていれば
ソロのために椅子を降りる瞬間までは考えるでしょうが、やはり立ってからは考えないでしょう。

ではアノ瞬間は何をしていたのかというと、










ボクはお客さんを見ていました。





■13
蛇足ですが、ペンタトニックスケールというものがあります。
テナーだと、この曲の場合は
ファソラドレ
アルトだと、
ドレミソラ
です。

この音列はとってもメロディを作りやすいものです。
ペンタトニックスケールを用いて作られた曲は数知れず。
皆さんがご存知のアノ曲もこの曲も、このペンタトニックスケールを使用して作られています。

アドリブを教えている学校ではコレを最初に教えてしまうところが大変多いようです。

しかしボクが手っ取り早くコレを書かなかったのは、
上述のアボイドノートの説明がしたかったのと、
不慣れな方がコレだけを信じて吹くと
民謡にしか聞こえなくなるからです。

使用するのに非常にセンスの必要なスケールです。
世の中にウマい話はそうありません。
アドリブ?適当にペンタトニック吹いてたらいいんじゃない?
みたいな話を聞くと○したくなってきます。←自主規制


■14
最期に、アドリブが上達するコツは、アドリブで演奏された音楽をよく聞くことです。
ここで言う聞くというのは、~しながら聞く、というものではなく
気に入った演奏があればその演奏を再現して見せれるレベルまで聞きなさいということです。
コードを聞き取り(これは大変)、自前でアナライズができるまで勉学にいそしみ(そんなにたいしたことではない)、ニュアンスまでそっくりに吹けるように練習します。(コレが一番大変)
そこまでやって初めて、
何を、どうして、その演奏に至ったか。何のためにこの音は出たのか。
理解することができると思います。
そうすれば、自然と
音楽が勝手にあなた方の中に閉じ込めておけなくなり
マウスピースを通じて、ついぞ外の世界に飛び出していくのだと信じています。

ま、そこまでしなくても「普段意識して聞いている」というだけで、できるようになりますよ。きっと。



■15
音程の覚え方は、

完全とつくのは1,4,5,8
長短の差があるのは2,3,6,7
オクターブの中間点は減5度(b5または#4)=完全4度と完全5度の間

長短については、
長調で使われる2,3,6,7,度が長○度
短調(自然的短調)で使われる3,6,7度が短○度
2度だけは半音しか違わないければ短2度、1音(半音二つ)違うなら長2度

いろいろあるけど、これだけ知ってたらあとは応用できる。

音程の計算方法ですが

オクターブ上と下を問わないとしましょう。
(コードトーンの計算にオクターブの考慮はまずは不要)
  (実際の演奏時には考慮が必要)


あるコードの幾つ目の音は何なのか。
計算しようと思うと音程の計算をすばやくする必要がある。

2,3,4,度くらいならすぐにわかると思う。
でも5,6,7,度くらいはすぐにわからない。指折り数えている暇は無い。(としましょう)

正直、次のことができればOK
1)ある音の、完全4度上までを言える。
2)ある音の、完全4度下までを言える。
3)ある音の、減5度上(下)を言える。(オクターブの半分なので同じ音ですね。)

その上で、こう考えて見ましょう

イ)ある音の、完全5度上は、その音の完全4度下と同じ音名である。
ロ)ある音の、長6度上は、その音の短3度下と同じ音名である。
ハ)ある音の、長7度上は、その音の短2度下と同じ音名である。

・・・わかりますか?

■ある音のX度上は、その音の(長短をひっくり返して)9-X度下と同じ音名なのです。ある音が完全音程だったら、完全音程のままです。




■16
調性ということ

もっともっと基本的なこと

みなさん、#のつく順番と♭のつく順番知ってますか。
これは覚えましょう。

・楽譜の先頭に#のつく順番は、
ファドソレラミシ

・楽譜の先頭に♭のつく順番は、
シミラレソドファ

これは呪文のように唱えて丸暗記でお願いします。

で、調名については下記に列挙しておきます。調名の頭につく音から音列が始まります。
長調と短調で異なりますので併記しておきます。

【#♭なし】
Cメジャー Aマイナー 
【#系統】
1つ Gメジャー Eマイナー
2つ Dメジャー Bマイナー
3つ Aメジャー F#マイナー
4つ Eメジャー C#マイナー
5つ Bメジャー G#マイナー
6つ F#メジャー D#マイナー
7つ C#メジャー A#マイナー

【♭系統】
1つ Fメジャー Dマイナー
2つ Bbメジャー Gマイナー
3つ Ebメジャー Cマイナー
4つ Abメジャー Fマイナー
5つ Dbメジャー Bbマイナー
6つ Gbメジャー Ebマイナー
7つ Cbメジャー Abマイナー


それぞれ15個できてしまったのですが、記号6つや7つ目までいくと
使われないものや他のものと名前が同じだけのものなどが出てきます。
トータルして12個が残ります。
無駄にはならないので、(別名として)全部覚えておけば良いです。


あと豆知識です
#系のメジャーだと、たとえば#二つだと、最後につく#はドにつきます(C#)ね。
その半音上の音(D)から音列が始まります。

♭系のメジャーだと、たとえば♭三つだと、最後から二番目につくフラットはミにつきます(Eb)ね。
その音(Eb)から音列が始まります。

#系のマイナーだと、たとえば#4つだと、最後につく#はレにつきます(D#)ね。
その全音下の音(C#)から音列が始まります。

♭系のマイナーは便利な覚え方はありません。



■17
代理って何

代理代理ってゆうけど誰が決めたんよ。
って話。

Major Key において、

T-SD-D-T っていうコードを考えるとき
単純に作るとすれば

IM7-IVM7-V7-I
となります。

このときに、
1)IM7のかわりにVIm7、
2)IVM7のかわりにIIm7を使ってみましょう。

Key Of Cで、

もともとの進行が
C-FM7-G7-C

これが
Am7-Dm7-G7-C
となりました。

1)のケースを解説しますと、もともとのCというコードは(ドミソ)の構成音。
  代理になったAm7は(ラドミソ)という構成音。
  
よく似てますよね?
というか、ドミソがまんますっぽり中に入っちゃってますね。

ここがミソです。
 →共通する構成音が多い

2)のケースはどうでしょうか。
  もともとのFM7は(ファラドミ)
  代理になったDm7は(レファラド)

これもよく似ています。もしもFM7がF6であったなら(時代によってはそちらのほうが似つかわしい。)(ファラドレ)ですから、並べ方を変えただけ、とも言えてしまいます。
ちなみに今回の例はツーファイブという技法を使っています。
サブドミナントを代理化するだけでなく、ベース音(ルートモーション)が
レ→ソという力強い進行をします。
つまり、序動>動の動きがさらに加速する非常にダイナミックな動きに変化しているのです。
Airwaysの進行にも、IIm7-V7という動きがありましたね。



さてそれではもうひとつ例を挙げてみます。

Am7-Dm7-Db7-C

さて、きわめて変なコード進行に見えると思います。

ルートモーションが、レ→レb→ドというなだらかなラインとなっています。
G7(ソシレファ)の代理となったDb7というのはどんな構成音でしょうか。

Db7の構成音は(レbファラbドb)です。ドのフラットはシですね。
さて共通点は、ファとシです。
ドミナントにはこの二つの音がとても大事なのです。
なので、Db7は全然あさってな方向のコードなのに、G7の代わりを務めることができるのです。
ルロイ・アンダーソンの作品にはこの進行がよく見かけますね。




■18
解決するということ。


G7(ソシレファ)=(ドミナント)ってそもそもなんで「動」なんよ。
C(ドミソ)=(トニック)ってなんで「静」なんよ。


ドミソと弾くと、安定しています。
でもソシレファと弾くと、ちょっとこのままで終わるのはイヤになります。
まだこの後の続きがあるような気になります。
AirwaysのV7って、「to be continue」って気になりませんか?

そして、さらにその後でドミソって弾くと、ほっこりしませんか。


さっきも言いました。
G7のなかで大事な音はファとシ。

この二つを一緒に弾くと気持ち悪いです。
(振動数の比が最も複雑になるそうです。)

コードって和音でしょ?
和音なのに一緒に弾いて気持ち悪いってどうよ?

いえ、気持ちいいだけがコードではありません。

もしもピアノで
G7 > C
と弾くとき、指をよく見てください。
で、G7で「ファ」を弾いていた指が隣の「ミ」へ、
G7で「シ」を弾いていた指が隣の「ド」へ動くように弾いてみてください。
オクターブとか並び方はどうでも良いです。

すっごく美しく音が整理され、安心感を与えたと思います。

これがドミナントモーションレゾルブ(解決)という現象です。

音楽はおおむね、この力を使って、時には強めたり、曲げたり、騙したり、ワンクッションおくなり、連ねたり、とにかくこねくり回してくつられています。

音楽が「動く」原動力。
その主要なひとつがこの力です。



■19
さて、正解が手に入りましたので解説しなおしましょう。


【正解】
BbM7(9) | Am7 | Gm7 | C7 C#dim7|
Dm7 | Am7 | Gm7 | C7SUS4 C7|


【ボクの予想】
BbM7 | Am7 | Gm7 | C7 |
Dm7 | Am7 | Gm7 | C7 |



差異点は以下の3箇所。

・1小節目
BbM7(9) とBbM7 
 >同じです。
BbM7(9) は(シbレファラド)、BbM7 は(シbレファラ)です。
・・・が、使う音に差異はありません。
コード(伴奏)としてテンションのドの音を明確に使うと宣伝しているようなものです。
ソロイストのやることは変わりません。



・4小節目
C#dim7(ド#ミソシb)が入っています。
コレだけ見ればおかしなコードだと思うでしょう。
ケーデンスを考えれば一目瞭然。これはパッシングディミニッシュと呼びます。

前後のコードを書き足してみましょう。

C7 > C#dim7 > Dm7

ドミソシb > ド#ミソシb > レファラド となります。
美しいでしょ?
C#dim7自体は、正直ぐちゃっとした音の塊です。
でも、続けて弾くと・・キレイなラインが出来上がります。

ド > ド# > レ
シb > シb > ラ
この2声のラインが美しいのです。

C7  > Dm7
の中に放り込まれた経過音の塊だとおもってください。

さて、使用すべき音ですが、
ド#ミソシb + レ#ファ#ラド の8音を認めるのが通例です。 (12/18 誤記を修正)
(ディミニッシュドスケールと呼ぶ)
が、たったの2拍しかないので、無理なら無視するのも手かもしれませんね。

アドリブをとる人はコードの進行を大まかに把握して
「だいたいこの流れ」でやることもできます。
逆に、「きっちりコードどおり」というやり方(ビバップがそうですね)があったり
「(ソロイストだけが)もっともっと細かく分割して」やる流儀もありました。

これは単純に「好み」なのです。



・8小節目
はい。例外がでてきました。
sus4コードです。
日本語では係留和音と呼びます。ラヴェルが好きなヤツです。

C7SUS4(ドファソシb)という和音です。3度が3度じゃありません。
完全4度になっています。

このコードは実にオリエンタルな響きを持っています。
このサウンドがながーく続くような曲があれば、
それなりにソロイストも使う音を考えねばなりません。

が、ここで使われているのはたったの2拍。しかもすぐにC7に「解決」しています。

C7SUS4(ドファソシb)>  C7(ドミソシb)
ファ > ミ という美しいなだらかなラインが見えましたか?

前のコードを転回させて、音の動きを追ってみましょう。

Gm7 | C7SUS4 C7|

Gm7(レファソシb) > C7SUS4(ドファソシb)>  C7(ドミソシb)

まず、レがドに変わります。そのつぎにファがミに変わります。
(序動)から(動)へエモーショナルに変化していく過程で、ワンクッションおいているともいえるでしょう。

さて、使用する音ですが次のとおりです。
C7SUS4(ドレ・ファソラシb)>  C7(ドレミ・ソラシb)

それぞれお互いの持っているミとファを鳴らしたくないのですね。
要するにこれを守らなければsus4を使っている意味がなくなります。
せっかく伴奏に(ミなし)(ファなし)を鳴らしたのにソロイストが吹いてしまっては、元も子もありませんね。

ただし、これもたった2拍のあいだの話です。
無視しても構いませんし、忠実に狙っていくのもテクニカルでいいでしょう。


今回はコード進行をBb管楽器用の調でいただいたために、そのままアナライズしました。Eb管楽器の方は、いままでの書き込みを見たら、ご自分の楽器用にもう移し変えられるようになりましたよね!? もう書かないのでご自分でやってみましょう。






ボクがサックスを教えているところでは、
「吹奏楽をずっとやってきて、楽譜のとおりには一応吹けるけれど、
アドリブをできるようになってみたい」とか、
「ずっとジャズをやってみたかったので挑戦したい」
という生徒さんが多いです。


コードの読み方とか、リズムの取り方とか、いろんなリズムへの対応とか、ジャズ、ポップス、いろいろの音楽に対してそれぞれ有効なアプローチを教えていたりします。

これを読んで、もしも習いたくなったら、ご連絡ください。委細相談に乗ります。

メールフォームをおいておきます。
http://form1.fc2.com/form/?id=597289
※Gmailからの着信を拒否しているかたは解除をお願いしますね。

以上です。
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janre: 音楽

Posted on 2011/12/18 Sun. 04:09  edit  |  tb: --  cm: -- 

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