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2014年6月の和歌山紀行 

田尾氏


徳島のリフェイサー、M-TEC Japan田尾氏と、和歌山の地ではじめてお会いできました。

リフェイサーとは、サックスやクラリネットのマウスピース(吹くところ)を修理、調整してくれる職人さんのことです。

僕はこのM-TEC Japanの田尾さんという方にガーデラ以外のすべてのマウスピースを調整していただいています。(ガーデラというのはほぼほぼ調整の必要がないほどに高精度なのです)

田尾さんがフェリーに乗り遅れるところからスタートし、最後は朝の6時までホテルで話し続けるなど、なかなかの珍道中でした。

先に現地入りし田尾さんに修正していただいた今までのマウスピースたちを使って練習していたところ、田端さんが田尾さんを連れて戻ってこられました。

念願のご対面。
思えばお知り合いとなって3年ほどが経ち、それからというもの毎日といっていいほど電話をしてきた仲ですが一度もお顔を見たことがありませんでした。

ご挨拶をして次の一言が、「で、先生が自分で削ったリンク見せなさい」ですよ。

僕も田尾さんもつくづくサックス狂いだと思いました。
挨拶して2秒後には道具箱開けてました。
それから数10分、実際のリフェイス作業を見せていただきました。
通常では他人に見せないというところまで。そして使用しておられる道具一式も。

途中何度かの試奏をはさみ、どんどんとリンクが改善されてゆくのがわかります。
自分で削ったところは、なんと田尾さんに80点もの高得点をいただけましたが、わたしにできるのはそれどまりです。
ややこしそうなところには、ぼくの生半可な知識と技術では手が出ません。
あそこもここもと、修正されていきます。
その技の、どれひとつをとっても私たちにまねのできるものではありませんでした。

しかも門外不出というその技をなんと二人羽織で体験させてくれました。
さらにはヤスリをボクの手に当てて、「このくらいの加減」なんてことを教えていただきました。

後にも先にも、お弟子さん以外には教えたことがないそうで、申し訳ありませんがほかの方がお願いされてもダメだと思います。それだけの企業秘密とおっしゃってました。

どれだけ丁寧な作業であるかも、よくよくわかりました。

M-TEC Japanにマウスピースを出したけれども、なかなか却ってこない。
いつまでたっても作業の連絡がない。半年、一年と待っている。

そんな声を聞くこともあります。
田尾氏の作業はいつも孤独で、食う寝る削るの毎日(しかもたまにしか食ってない)
一つのマウスピースが出来上がるまで、気の遠くなるような作業を3日、ものによってはそれ以上とかかるのです。

マウスピースを削る、なんて事を聞くとサンドペーパーかなんかを使って、体重をかけてガリガリとか、グラインダーを使ってウイーンとか、そういうものを想像しておられる方もいらっしゃると思いますが、そんな横暴な作業はいっさいありませんでした。

渋谷の忠犬ハチ公の足は、最初はごつごつしていたのに、みんなが触るもんだからいまはつるつるになっています。

そんなレベルの細やかさの作業で整えていくのです。それでは時間がかかるのも無理はありません。根気よく待つことのできない方は、余所のがりがりウイーンとやるリフェイサーに持って行ってガタガタにしてもらって来たらいいと思います。

田尾さんの敬愛する職人のデイブ・ガーデラさんは同様の作業を続け、精神に異常をきたしてしまったと聞きます。
国内で有名なリフェイサーの一人はとても優れた職人でしたが、ある時期を境に悪魔に魂を売ってしまったのか作業が荒くなりました。
こんな精密な作業を続けているのは世界でも数えられるくらいしかいないと思います。

何度か書いたことがあるかもしれませんが、田尾氏を信頼しているのは、その部分だけではないのです。
何度でも何十分でも何時間でも、こちらの気のすむまでディスカッションを重ねます。

やれここがああだ。あそこはこうだ。

われわれクライアントが本気で納得するまで離してくれません(笑)
ふつうは逆なんじゃないでしょうか。

クライアントのほうが「もっとこうしたい、ああしたい」というのをリフェイサーが(そりゃあ人によるでしょうが)突き放して終わることのほうが有り得そうです。

そこまでしてくれる最高の技術を持ったリフェイサーが、上に書いたような精密な作業を何日もかけておこなっても料金はちっとも高くありません。
今回の旅は、もっときちんと正当なお金を取りなさいと田尾さんをお説教する旅でもありました。

M-TECにマウスピース修理を依頼する皆さん、もっとお金を取ってもいいですよね!?
田尾さんの仕事したマウスピースを吹いたことがある方だったら、おそらく反対する人はいないのではないでしょうか。

夜は和歌山市のイタリアンレストランを借り切っての、歓迎の宴を催していただきました。宴の模様はタイムラインに載っている写真でご確認いただけますように、
おいしい料理とお酒、そして素晴らしいミュージシャンたち、そしてずっとお会いしてみたかったShoko Williamsさんとの共演をさせていただきました。

そこでは、昼間実演リフェイスをしていただいたリンクを使用して演奏しました。
自分で削った状態からは考えられないコンディション。まるで自分がレベルアップしたかのような錯覚にとらわれてしまいました。

お店も2軒、3軒とはしごし、また吹いて、話して、ホテルにチェックインして風呂に入ってからもまた話しして、朝6時までそんな調子でした。

こんな素晴らしい機会を作ってくださった田端さん、遠いところをフェリーに乗り遅れても来てくれた田尾さん、素敵な場所とお料理を提供していただいたシェフ様、そして演奏を盛り上げてくださった和歌山のみなさん、本当にありがとうございました。

7/13には新田千穂美(vo)、nea(gt)とともに、Tubaxを携えて和歌山オールドタイムに出演させていただきます。
ぜひとも皆様でお越しくださいますようお願い申し上げます。





















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Posted on 2014/06/11 Wed. 00:03  edit  |  tb: --  cm: -- 

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